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『鳥の声が聞こえる山の中で、心と体が整っていく』

brilliantdream21
6月20日
読了時間: 5分

気づいたことがあります。

サンコウチョウ
サンコウチョウ

山を歩いているとき、鳥の声が聞こえてくると、

なぜかほっとするんですよね。


足が少し軽くなるような、肩の力が抜けるような。

うまく言えないんですが、あの感じ、わかりますか。


私はガイドとして何度も山に入っていますが、

参加者の方を見ていると、

鳥の声が聞こえる場所に差しかかったとき、

それまでとは少し顔が変わるんです。

目が柔らかくなって、呼吸が深くなって。

「なんか、気持ちいいですね」

と、 ぽつりとおっしゃる方が多い。


感覚的なものだけじゃないんです

鳥の声が体に何をしているか 鳥の囀りを聴くと、

自律神経が「休息モード」に切り替わります。

つまり、副交感神経が優位になる。


その結果として起きることが、いくつかあります。

血圧が落ち着く。心拍数が安定してくる。

それから、コルチゾールなどのストレスホルモンと

呼ばれるものですが、これが減少する。

さらに気分がポジティブな方向に動き、

集中力も回復するというデータも出ています。

鳥の囀りは、心の休憩なんだ」と、

私はそう表現するようにしています。

実は、これは登山の場だからこそ起きやすいことでもあります。


山の中で鳥の声が聞こえるということは、

大型動物がいない安心な場所のサインでもあって、

天候もある程度安定しているというシグナルにもなっている。

だから体がそれを感知して、「ここは安全だ」

と判断し、緊張を解いていく。


何万年もかけて人間が積み重ねてきた、

本能に近い感覚なのかもしれません。

登山の歩行リズムが全身の血流を促し、

深い呼吸が自律神経を整えるという科学的な側面と、

鳥の声による「心の休憩」。

この二つが山の中では同時に起きているんです。

これが登山が「体に良い」というよりも、

「心と体を丸ごと整えてくれる」

と私が感じている理由のひとつです。


でも、一人では……という気持ち

ここまで読んで、「山はいいんだろうな」と感じながらも、

こんなことが頭に浮かんでいる方もいるんじゃないかと思います。

「体力がなくて、自信がない」

「バテてしまって、周りに迷惑をかけてしまいそう」

「熊が出たらどうしよう」

その気持ち、すごくよくわかります。


私の登山教室に来てくださる方の多くが、

最初はその三つのうちのどれか、

あるいは全部を抱えて来られます。


来ていいのかどうか、正直迷いました」と、

後から話してくれる方も少なくないんです。

でも、その不安は

「山に向いていないから」じゃないんです。

山のことを知らないだけなんです。

そして、知れば変わる。

一緒に歩く人がいれば、変わる。

私はそれを、何度も目の前で見てきました。


一緒に歩いた方の変化

あるとき、「体力がなくて、すぐバテるんです」

と おっしゃる方がご参加くださいました。

歩き始める前から少し不安そうで、

「迷惑をかけたら申し訳ない」

という気持ちが表情に出ていました。


最初にお伝えしたのは、疲れにくい歩き方です。

歩幅や重心の置き方、呼吸のタイミング。

山歩きには、平地とは少し違うコツがある。


それを知ってもらうだけで、体の動き方が変わります。

「あ、これなら行けそうです」

と、 その方の顔がほっとしたのを、今でも覚えています。

歩いていくうちに、木々の間から光が差し込んで、

どこかで鳥の声が聞こえてきた。


そのとき、それまでの緊張がふっと溶けたような顔になられて、

なんか、来てよかったです

とおっしゃったんです。


そして山頂で見たご来光のとき、

その方の表情は最初とは全く違いました。

言葉にならないような、静かな幸せが顔に出ていました。


帰り道に「ずっと一緒に登ってほしい」と言ってもらえたとき、

私はこの仕事をしていてよかったと思いました。


山は、あなたを拒絶しない

友人が心筋梗塞で倒れたとき、

私はそばで回復を支えながら、

体というのは、適切なケアがあれば本当に応えてくれる

ということを実感しました。


最初は500メートルも歩けなかった人が、

3ヶ月後に信州・車山に登り、 その翌月に富士山に登った。

あのことは、私の中で今も大きな基準になっています。


体力がないのは、まだ準備ができていないだけかもしれません。

不安があるのは、情報が足りていないだけかもしれません。

山はあなたを拒絶しません。


鳥の声は、あなたの体を休ませようとしてくれます。

大地を踏む一歩一歩が、血流を促して、

眠っていた細胞を目覚めさせていきます。

太陽の光と、新鮮な空気と、風の音。


それらすべてが、 私たちの中にある

自分で治す力」を引き出してくれます。


一人では不安でも、一緒に登れる人がいれば大丈夫です。

疲れにくい歩き方もお伝えします。

ご来光も、夕陽も、ご一緒できます。


そして、鳥の声が聞こえてくるあの場所で、

きっとあなたも「なんか、気持ちいいですね」

とおっしゃるんじゃないかと、

私はひそかに楽しみにしています。

石鎚山からご来光と滝雲
石鎚山からご来光と滝雲

よかったら、一緒に歩きましょう。

登山教室は、順次開催しています。

下記からフォームからお気軽にお問合せください。


こんなことを、夜にぐるぐると考えていました。

うまく伝わっていればいいのですが。

また、山の中で感じたことがあれば書きます。



 
 

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